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【アニメ映画】茄子 アンダルシアの夏
【56.comで視聴】【映画詳細情報 Wikipediaより】
『茄子 アンダルシアの夏』(なす アンダルシアのなつ、英題:NASU : SUMMER IN ANDALUCIA)とは黒田硫黄の短編漫画集『茄子』に収録された『アンダルシアの夏』を原作とした日本のアニメーション映画である。2003年7月26日に全国の松竹と東急系列の映画館で公開された(配給はアスミック・エースエンタテインメント)。
上映時間47分と一般的な映画の半分程度であることから、劇場公開当時チケットも通常の半額ということで話題になった。
概要
本作は日本アニメ界有数のサイクリスト[1]として知られる高坂希太郎が監督・脚本・キャラクターデザイン・作画監督を務め、第56回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本アニメとして初めて出品された作品である。高坂は『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』といったスタジオジブリ作品で作画監督を務めており、宮崎駿の右腕とも呼ばれていた[2]。
製作委員会にはジブリ作品に多く関与する企業が多数加わっている。このためかレンタルビデオ店ではジブリアニメコーナーに置かれていることが多いが、本作の制作会社はマッドハウスであり、スタジオジブリは制作に一切関与していない。なお、もともと原作の漫画『茄子』はスタジオジブリの宮崎駿が大ファンであり[3]、宮崎は『茄子』の単行本の帯に推薦文を書いたり[4]、ジブリの面々が黒田硫黄にファンレターを送ったり黒田をジブリに招待していた由縁があった[5]。『茄子』を高坂に読むように勧めたのも宮崎であったという[6]。
声優は、ジブリスタジオにテレビ番組『水曜どうでしょう』ファンが多いという縁で、同番組の出演者でジブリ作品でも声優を務めたことのある、主に北海道で活躍する俳優兼タレント集団TEAM-NACSの一員・大泉洋が主人公・ペペを演じる。周りを固めるのは俳優の筧利夫、タレントの小池栄子という面々である。劇中のテレビ実況・解説者として、日本テレビアナウンサーの羽鳥慎一、元自転車ロードレース選手の市川雅敏も参加している[7]。
エンディングテーマは『自動車ショー歌』(小林旭)の替え歌である『自転車ショー歌』で、自転車好きで知られる忌野清志郎が歌っている。これはペペ役の大泉が出演する『水曜どうでしょう』の企画「対決列島」の中で『自動車ショー歌』が使用され、それを監督が気に入ったことに由来する[要出典]。作詞は原曲と同様に星野哲郎が手掛けている。
宇都宮で行われるジャパンカップサイクルロードレースを舞台とした続編『茄子 スーツケースの渡り鳥』が2007年10月24日にOVAとして発売された。
興行成績は好調とは言えない数字であり、監督の高坂は続編が作れることは思わなかったという[6]。
あらすじ
スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に、主人公が解雇の危機や、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも、プロロードレーサーとして「仕事」に取り組むさまを描く。
主人公ペペ・ベネンヘリは、ベルギーのビール会社「パオパオ・ビール」がスポンサーとなっているロードレースチームに所属するアシスト選手である。故郷(折しもこの日、ぺぺの兄・アンヘルとかつてのぺぺの恋人・カルメンの結婚式が行われていた)の近くを通るステージで、
ペペは監督の指令でレース中盤にアタックを仕掛ける。これは、チームのエースであるギルモアをこのステージで勝たせるために、集団からギルモアを含む何人かの選手を引き連れて逃げ集団を形成し、最終的にギルモアを勝利させるため、逃げ集団のペースをさらに上げて集団内のライバルをふるい落とすことが目的であった。このアタックによって11人の先頭集団が形成される。さらに再度ペペはアタックをかけるが、他の選手から危険な選手とは見なされていないぺぺの2度目のアタックには誰も反応せず、結果的にぺぺの単独での逃げになってしまう。
ところが後続集団にさまざまなアクシデントが発生。さらにこのアクシデントによってギルモアがリタイアしたことにより、監督は作戦を変更。ペペに「そのまま逃げ切り、勝ちに行け」との指示を行う。自らを信じてひたすら逃げ続けるぺぺ。一方、アクシデントから立ち直った後続集団もペースを上げてペペを追う。そしてゴール間近、ついにレースはペペを交えてのゴールスプリントにもつれ込んだ……。
キャスト
ペペ・ベネンヘリ:大泉洋
カルメン:
小池栄子
エルナンデス:平野稔
リベラおじさん:緒方愛香
フランキー:平田広明
監督:坂口芳貞
スルバラン:醍醐貢正
ギルモア:佐藤祐四
チョッチ:田中正彦
ベザル:西凛太朗
ザメンホフ:佐々木誠二
ボロン:石井英明
オリョーリ:小原雅一
スポンサー:村田則男
カルメンの母:竹口安芸子
神父:伊藤和晃
会場アナウンサー:渡辺寛二
レポーターA:青山勝
レポーターB:沢田冬樹
友人A:小林さやか
友人B:近藤隆
友人C:栗田圭
女A:甲斐田裕子
女B:山川琴美
実況アナウンサー:羽鳥慎一(日本テレビアナウンサー)
レース解説者:市川雅敏(元プロロードレーサー)
アンヘル:筧利夫
スタッフ
原作:黒田硫黄 『茄子』より
監督・脚本・作画監督:高坂希太郎
演出:高橋敦史
作監補佐:三原三千雄
美術設定:池田祐二
音楽:本多俊之
音楽プロデューサー:岡田こずえ
エンディングテーマ:「自転車ショー歌」(歌:忌野清志郎)
公開:2003年7月26日
上映時間:47分
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