【ドラマ】東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ (SPドラマ)
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放送:2006年11月18日 フジテレビ
多数寄せられたオファーの中から、作者がドラマ化を委ねたのは久世光彦であった。これは、久世が自らの手で演出することを切望したことと、作者が久世ドラマのファンであったことがその理由である。
制作を久世が経営するカノックスが手がけ、放送局はフジテレビに決定した。演出にあたって久世は、東京キー局では主役経験の少ない大泉洋を抜擢。その一方で田中裕子を母親役に据え、ほかにも加藤治子や小林薫・樹木希林らに声を掛けるなど着実に準備を進めていた。
しかし、脚本も完成し、クランクインが直前となった2006年3月に久世が急逝したことから、一時は制作中止も検討された。だが、残されたスタッフは久世の遺志を尊重する形での制作続行を決めた。
演出にフジテレビの西谷弘を新たに起用し、「最後の久世作品」という特別な意味合いを持つなかで撮影は進み、2006年7月29日にフジテレビ系列「土曜プレミアム」枠で放送することも決定していた。
しかし、放送直前の2006年7月、杉本春男役だった山本圭一が暴行事件を起こし、同日の放送が中止となった(通常は映画枠のため、「オーシャンズ11」に差し替え)。しかし、杉本は物語上重要な役柄であり、その出演シーンのみをカットすることは不可能と判断された。そのため代役として塚地武雅(ドランクドラゴン)を起用し、杉本の出演シーンを撮り直して再編集が行われた。
こうした紆余曲折を経て、ようやく同年11月18日に土曜プレミアム枠で芸術祭参加作品として放送された。
関東地区の平均視聴率は15.4%、ボク役の大泉洋の出身地である北海道地区(北海道文化放送)では平均27.9%(いずれもビデオリサーチ調べ)と高視聴率を記録した。
キャスト
中川(藤本)栄子("オカン"):田中裕子
中川雅也("ボク"):大泉洋
少年時代の中川雅也:神木隆之介
成田真沙美:
広末涼子藤本法子(オカンの妹):大塚寧々
梶村信枝(オカンの姉):松金よね子
中川弘治("オトン"):蟹江敬三
藤本種(オカンの母):加藤治子
方南町の大家:樹木希林
奥寺:小林薫
輪島:竹中直人
榎本:
佐藤隆太前野範人:
岡田義徳少年時代の前野範人:米谷真一
杉本春男(バカボン):塚地武雅(ドランクドラゴン)
少年時代の杉本春男:細山貴嶺
多田羅正行:蛭子能収
役名なし(エキストラ出演):久本雅美
主題歌
BEGIN「東京」
スタッフ
原作:リリー・フランキー
脚本:土田英生
企画:久世光彦(カノックス)、和田行・小松純也(フジテレビ)
プロデューサー:三浦寛二・三輪源一(カノックス)
演出:西谷弘(フジテレビ)
制作:フジテレビ、カノックス
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